文字通りにしか理解しない事に独り言

「盗んだバイクで走り出す」が今さら物議 尾崎豊氏のファンから反論もというタイトルの記事を読んでその感想です
私自身,知ってはいたけれどあまり興味は持ちませんでした。ただ当時印象的だったのは,高い歌唱力で表現する歌詞にはリアリティがあるという事ですかね。

更に記事中引用しているリンク先では

今の子供たちにこんな言葉を言ったらどういう反応をされるだろうか。
大半は見向きもしないだろう。
床に擦り付けた唐揚げを揚げるカラオケ屋と何が違うの、とすら思うのかもしれない。「盗んだバイクで走り出す」に熱狂していた若者

もし本当にバイクを盗んだり,夜の校舎の窓ガラス壊して回ったらそれこそ不法行為として,最近問題視されているバイトテロ行為と同じですが,そもそも歌に出てくるバイクや窓ガラスは子供達の閉塞感を表すメタファーだし,歌の全容を見ることなくその一部分だけ切り取られてしまうと,とてもアナーキーな印象になってしまいますよね。

影響の因果関係は不明なものの80年代は校舎の窓ガラスが割られる事件もあったが、ブクマコメントに
「詩を文字通りにしか読めない人間の多寡の問題もあるような」
とあったように、作品中に描いたことを作者が推奨していると思ってしまう、あるいは口実として利用する人は残念ながらいるものだ。「盗んだバイクで走り出す」が今さら物議 尾崎豊氏のファンから反論も

もしそのメタファーを理解しないまま,言葉通りの解釈で歌詞を後ろ盾にちゅうちょすることなく一線を越えてしまうとしたら恐怖に思います。
そういった間違った結果を導くかも知れない短絡的な判断は,バイトテロもそうですが 今のネット社会ではいとも簡単に他人を傷つけてしまう怖さをはらんでいる事と認識すべきではないでしょうか。

情報源:
「盗んだバイクで走り出す」に熱狂していた若者
「盗んだバイクで走り出す」が今さら物議 尾崎豊氏のファンから反論も