Zero Days

あの “Stuxnet” をテーマにした映画が制作されたそうです。
タイトルは「Zero Days」

監督はドキュメンタリー映画を多く手がけるアレックス・ギブニー氏。今月開催された第66回ベルリン国際映画祭にてすでに上映されているとのこと。
「歯止めが効かなくなったテクノロジーと制御不可能な政治権力の危険性について警鐘を鳴らす作品」だという。米国での劇場上映とテレビ放映は晩夏以降になるとのこと。Stuxnet、ドキュメンタリー映画化

- Operation NITRO ZEUS -
同映画祭での “Zero Days” 上映において
本編に登場する軍や情報当局の人間に対して行われたインタビューの中
数々の新事実が明らかになったそうですが
Stuxnet は,防空網・通信システム・送電網・
その他の重要施設を目標とした”NITRO ZEUS”と呼ばれる
対イラン電子戦計画の一部であったとの事です。

計画は2006年,ジョージ・W・ブッシュ大統領が
イランの核開発計画を妨害しようと考えたことから

計画は2006年、ジョージ・W・ブッシュ大統領がイランの核開発計画を妨害しようと考えたことから始まりました。1999年から2005年にNSA長官、2006年から2009年にCIA長官を務めたマイケル・ヘイデン氏によれば、「爆撃するか、されるか」という二択を残したくなかったブッシュ大統領のために、イランにある核施設、特に施設内にあるコンピューターを何とかして妨害できないかと考えた結果だとのこと。アメリカによる対イラン用の電子戦計画「ニトロ・ゼウス(NITRO ZEUS)」の存在が明らかに

情報システムへのサイバー攻撃から制御システムへ

「制御システム」とは、「情報以外のものを動かす」システムで、鉄道、電力、上下水、交通、人工衛星、缶詰や自動車工場のライン、そして、防衛に関するシステムはすべて「制御システム」…(途中省略)…「制御システムへのサイバー攻撃」が、情報システムのそれと決定的に違う点は、人を死に至らしめる可能性が、格段に高いという点にあると考えています。鉄道も停止…数万円、3秒で国を滅ぼすサイバー攻撃は可能?

そういえば昔,高校生ハッカーが政府特命でサイバーテロリスト集団と戦うドラマがありましたが,学生というのはかなりデフォルメしているとしても,現実にこんなカンジのことが国レベルで起ころうとは理解しようとしてもにわかには信じがたい気持ちです。