IBMが7nmプロセスに成功

現在半導体チップにおいてほとんどの部品の主要な製造プロセスは22nmだそうです。
そして先行的に14nmの製造プロセスで作られた製品もあり
その先には10nm製造プロセスの製品が登場するだろうという事ですが
7/9(米国時間),IBM Researchはトランジスタが実際に機能する7nmノードのテストチップを開発したと発表したということです。

IBM Researchは米国時間7月9日、トランジスタが実際に機能する7ナノメートル(nm)ノードのテストチップを開発したと発表した。同技術の開発には、IBMとサムスン、GlobalFoundries、ニューヨーク州立工科大学のナノスケール理工学カレッジ(SUNY Poly CNSE)が参加した。この技術を利用すれば、人間の爪と同じ大きさのチップに最大200億個のトランジスタを搭載することが可能になる。
ForresterのアナリストであるRichard Fichera氏は、「現在、ほとんどの部品の主要な製造プロセスは22ナノメートルだ。先行的に14ナノメートルの製造プロセスで作られている部品もあり、そうした部品は2015年中にもっと増えるだろう。
2016年には、先行的に10ナノメートルの製造プロセスで作られた部品が登場し始める。7ナノメートルはその先の製造プロセスであるため、ある意味、次世代の製造サイクルを飛び越している」と述べている。IBMが機能する7ナノメートルチップを製造可能になっているという事実は、開発サイクルにおけるムーアの法則を越えようとしてきたことを意味する。
情報源:
ムーアの法則の限界に挑むIBMの7nmチップ–コンピューティングの未来をどう変える?:ZDNet Japan

今や多くの製品に利用されていて,今後もIoTの普及でその進化は止まりません。
ネットワークにおいてもクラウド・コンピューティングといった概念が浸透していく中で
今のところあまり普及が進まないようですがIPv6へのシフトも進化でしょう。

半導体チップの将来予測にムーアの法則があります。
今回発表された7nmノードは微細化の限界という見方も出ているそうです。

IBMは新7nmプロセスで製造される半導体チップの供給を、2017年中にも本格化させる見通しを明らかにしています。ちなみに7nmというサイズは、DNAの鎖の幅の3倍程度という極小レベルの世界の話になりますよ。
このチップが搭載されたスマートフォンやタブレットが登場すれば、現行モデルとは比べものにならないレベルで、より低消費電力で高性能なデバイスが次々と姿を現わしてきそうですよね~。
情報源:
ムーアの法則の限界へ…IBMが7nmで世界最強チップの開発に成功:ギズモード・ジャパン

しかし,時々耳にする量子コンピュータもその先には登場するのでしょうか。

カク博士の結論は次のようなものです。まず、今後の10年はムーアの法則をなんとか持ちこたえさせつつ、その次に来るのは分子コンピュータで、21世紀の終わり頃になれば量子コンピュータが登場するのではないかと。

情報源:
理論物理学者のミチオ・カク氏。ムーアの法則はこの10年で終わり、次は分子コンピュータとの見通しを語る:Publickey

ちなみにNHKで春に放送されていた「ニューヨーク白熱教室」での講演は
とても興味深いものでした。