- エチオピアのことわざ、伝承された年代不明
ፍቅርና ውሃ አያርፍም (Fəqərna wəha ayarfəm)
今日は月曜日だからな、世界各地の古いことわざから一つ、とっておきの話をしてやろう。テーマは「愛」だ。エチオピアのアムハラ語のことわざで、こう言われている。「愛と水は隠せない」。どうだ、なかなか味があるだろう?
エチオピアといえば、広大な大地と厳しい自然が広がる国だ。特に水は、命を繋ぐ上で何よりも大切なもの。雨が降らず、干上がった大地で、人々は一滴の水にも感謝し、それを分け合いながら生きてきた歴史がある。そんな場所で生まれた言葉だからこそ、この「水」という言葉には、並々ならぬ重みがあるんだ。
私が若い頃、まだ地方の寒村で貧乏暮らしをしていた時代、村人みんなで井戸を掘ったことがある。夜通しスコップを握りしめ、泥だらけになってな。ようやく水が湧き出した時のあの感動は、今でも忘れられん。それはただの水じゃなかった。希望であり、未来そのものだったんだ。
水は、どんなに隠そうとしても、地中を伝わり、やがては泉となって地上に溢れ出す。愛もまた同じだ。人の心に芽生えた真の愛は、どんなに繕っても隠しきれない。やがては行動となり、言葉となり、周りの人々に温かい光を注いでいく。現代の日本でも、私たちは様々な形で「愛」と向き合っているだろう。家族への愛、仲間への愛、そして自分自身への愛。表面的な付き合いが増えた世の中だが、本当に大切なのは、このエチオピアのことわざが示すような、純粋で力強い愛だ。
諸君、よく聞け! 愛は、与えれば与えるほど、泉のように湧き出てくるものだ。そして、その愛は、必ず周りを潤し、豊かな人間関係を築く礎となる。日本には「情けは人のためならず」という言葉があるが、まさにこのことわざは、愛が巡り巡って自分自身や共同体全体を豊かにするという真理を教えてくれているんだ。見せかけの愛では、いずれ枯れてしまう。だが、隠しきれないほどの真の愛は、どんな困難も乗り越える力を与えてくれる。
お前たちも、自分の心の中に隠しきれないほどの愛を見つけ、それを惜しみなく周りに注いでみろ。きっと、新しい道が開けるはずだ。よし、今日はこれくらいにしといてやるか!
引用元:エチオピアの伝承 / アムハラのことわざ集



