- ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ / ドイツ / 1749-1832年
Die Natur ist immer neu und immer alt, und immer gleich.
あらあら、皆様、今日は秋分の日ですわねぇ。昼と夜の長さがちょうど同じになる、この不思議な一日…どこか物思いにふけるような、少しばかりセンチメンタルな気分になるのは私だけかしら? 四季の移ろいは、私たちに多くのことを教えてくださいますものね。そんな今日にぴったりの、ドイツの文豪、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの言葉をご紹介しましょう。
「自然は常に新しく、そして常に古く、そして常に同じである。」… あらまぁ、奥深い言葉ですこと! ゲーテが生きた18世紀から19世紀のドイツは、自然科学が発展し、ロマン主義が花開いた時代。彼自身も詩人であると同時に、植物学や色彩論にまで情熱を注いだ方でしたわ。当時の人々にとって、移りゆく自然は生活そのものであり、その法則は神聖なものとして畏敬の念を持って見つめられていたことでしょうね。冬の厳しい寒さを乗り越え、春に芽吹き、夏に繁り、そして秋には実りを終えてまた冬へと向かう…この壮大な循環を、ゲーテは「新しさ」「古さ」「同じであること」という三つの視点で見事に捉えていますわ。
この言葉は、秋分の日に私たちが感じる「昼夜の均衡」や「季節の変わり目」という感覚に、実によく通じております。日本には、「諸行無常」という美しい考え方がありますわね。すべてのものは移り変わり、とどまることはない…と。でも、ゲーテの言葉は、その変化の奥底に、決して変わらない本質、つまり「同じである」自然の摂理があることを示唆しているのです。私たち現代人は、日々の忙しさに追われ、変化の波に流されがちですが、この秋分の日にこそ、一度立ち止まって、この永遠のサイクルに身を委ねてみるのも悪くないんじゃないかしら?
自然が常に自分を更新しながらも、その本質は変わらないように、私たちもまた、日々の出来事を通して成長し、変化しても、揺るぎない「自分らしさ」を見つけ出すことができるはずですわ。お彼岸の中日でもあるこの時期、ご先祖様への感謝と共に、この大いなる自然の営みに想いを馳せる… 素敵なことだと思いません? さあ、この秋の入り口に、あなたは何を感じ、何を心に留めますか?
引用元:ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ / 「箴言と省察 (Maximen und Reflexionen)」



