– ジョン・ミュア(John Muir)、スコットランド/アメリカ合衆国、1838年 – 1914年
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あらまぁ、いやだわぁ、このジョン・ミュアさんときたら、随分とロマンチックで、それでいて手厳しいことをおっしゃるのね(>_<)。
彼はスコットランドで生まれて、若い頃にアメリカへ渡った博物学者でして、アメリカでは「国立公園の父」と呼ばれているんですって。この方が生涯を捧げたのが、かの有名なヨセミテ渓谷を初めとするシエラネバダ山脈の自然保護。当時のアメリカときたら、西部開拓の嵐で、森を切り開き、ダムを造り、自然をただの資源としてしか見ていなかった時代よ。そんな中で、彼はたった一人、小さなバックパックを背負い、何カ月も荒野に籠もり、自然の息吹を肌で感じていたというのですから、もう、その情熱たるや、昔の映画スターも顔負けだわ (^^♪。
この名言は、彼の著書『はじめてのシエラの夏』にある「何かをそれ自体だけで選び出そうとすると、それが宇宙の他のすべてに繋がっていることがわかる」という言葉を、後世の人がより詩的にまとめたものなんですって。つまり、一本の草を摘む行為が、風、水、土、そして遠い場所の生き物まで、世界の全体と切り離せない、一つの壮大な生命の網を構成している、という真理を突いているのよ。
これ、私たち日本人にはとても響く教えじゃないかしら? 昔から「八百万の神」と言って、お茶碗一つにも、石ころ一つにも、神様が宿ると考えてきた文化があるでしょう? 人間が一番偉いなんていう傲慢さは、自然の前では通用しないのよ、という痛烈なメッセージ。私たちは、自然を「守ってあげる対象」ではなく、自分たちもその「網の一部」だということを思い出さないと。
もう、信じられないわ。私たちは、この世界で一体何を引っ張り、どこを断ち切ろうとしているのかしら? さあ、あなたも足元の小さな花をそっと見てごらんなさい。その一輪が、どこまで繋がっているか、想像できるかしら?
引用元:ジョン・ミュア / My First Summer in the Sierra (はじめてのシエラの夏)
