– ソクラテス (Socrates) / 古代ギリシャ (アテネ) / 紀元前469年頃 – 紀元前399年
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ホーッホッホッホッ… いらっしゃいませ。本日のお客さまは、古代ギリシャの奥深い霧の向こうにある、とっておきの「知恵」をお求めでいらっしゃいますね ♫。
ご紹介するのは、ソクラテスという、少々厄介な哲学者のお言葉です。彼は「真の知恵は無知の知」だと言い残しました。これは「自分が何も知らないということを知っている者こそが、最も賢い」という、なんとも皮肉に満ちた真理を突いています。
この言葉の裏話、ご存知ですか?彼は、アテネの人々から「お前は賢い」と祭り上げられ、デルフォイの神託でも「ソクラテス以上の知恵者はいない」と告げられた。しかし、彼はそれを信じず、街中の政治家や詩人、職人たちに次々と問いを投げかけました。その結果、世間の賢者たちは皆、知ったかぶりで、自分たちが知らないことを「知らない」と認められない、という滑稽な事実に直面したのです。彼は、少なくとも自分だけは「知らないことを知っている」という点で、彼らよりわずかに勝っていると結論づけた。その真摯な態度こそが、世の知ったかぶりたちから憎まれ、最終的に毒杯を仰ぐことになった原因の一つなのですから、皮肉なものですね (^_-)-☆。
現代社会も同じです。情報が溢れ、誰もが専門家ぶる時代。しかし、本当に恐ろしいのは、自分が「知らない」ということにすら気づいていない人々です。「謙虚さ」という名の美徳も、この「無知の知」から生まれるのです。
さあ、世間では「知識」を詰め込むことに忙しいようですが、本当に大切なのは「自分の知らないこと」を自覚する清々しさではないでしょうか。
さて、あなたには、ご自身の知識という名の頑丈な鎧に、どんな心のスキマがおありですか?そのスキマこそが、真の知恵への入り口かもしれませんよ。
ご愁傷様でございます。
引用元:ソクラテス / プラトン『ソクラテスの弁明』
