1/20の名言)反省なき生は、生きるに値しない。

  • ソクラテス、ギリシャ(アテナイ)、紀元前470年頃-紀元前399年

「反省なき生は、生きるに値しない。」…この言葉は、単なる哲学者の一言ではありません。これは、古代ギリシアの民主制がソクラテスを「神々を信じない」「若者を堕落させた」という罪で告発し、彼に死刑判決を下した、その悲劇の法廷で、彼の命の重みをかけて語られた言葉なのです。

裏話として、ソクラテスは70歳で告発されましたが、弟子プラトンの『弁明』によれば、裁判官たちは彼の哲学的活動、すなわち「問答による吟味」を停止するか、さもなくば追放するなら命は助ける、という選択肢を与えました。しかし、ソクラテスは迷うことなくこれを拒否しました。なぜなら、彼にとって「吟味すること」こそが人間の魂を最善にする行為であり、それを禁じられて生きることは、人間として生きる価値がない、と断じたからです。ただ生きることではなく、「どう生きるか」を問い続けることこそが人間の本質だと説いたわけですね。

我々日本人も、とかく「世間体」や「習慣」に流されがちです。社会の高速化の中で、立ち止まって「本当にこの方向でいいのか?」「自分の行動に真実はあるのか?」と問うことを忘れてしまいます。(^_-)-☆ ソクラテスが毒杯を仰いでまで守り抜いた「自己吟味」の精神は、多様な価値観が渦巻く現代社会を生き抜くための、まさに羅針盤です。皆さん、忙しいことは承知の上ですが、たまには立ち止まって「己の魂を最善にしてチョウダィ!

さあ、あなたも今日一日、何に流され、何に心動かされたか、深く問いかけてみてはいかがでしょう。


引用元:ソクラテス / プラトン『ソクラテスの弁明』