- スワヒリ語のことわざ(東アフリカに広く伝わる知恵)
Polepole ndiyo mwendo.
今日のテーマは「続ける事」だ。人生、山あり谷ありだが、一歩一歩進むことが何よりも大切だと、私は若い頃から身に染みて感じてきた。今日紹介するのは、東アフリカに伝わる、まさにそんな真理を突いたことわざだ。
この「Polepole ndiyo mwendo.」というスワヒリ語のことわざは、直訳すれば「ゆっくりが歩みである」という意味になる。東アフリカの広大なサバンナを想像してみてほしい。灼熱の太陽の下、水場を求めて何日も移動を続ける。急げば体力を消耗し、命を落としかねない。かといって、立ち止まれば飢えや渇き、あるいは肉食獣の餌食になる。だから、彼らは知っているんだ。焦らず、しかし決して歩みを止めない。それが、あの過酷な自然の中で生き抜くための、最も賢明な知恵だったんだ。
この教えは、現代を生きる我々にも通じるものがある。今の日本は、とかく結果を急ぎすぎるきらいがある。すぐに成果が出ないと諦めてしまう。だが、本当に大きな仕事というのは、一朝一夕で成し遂げられるものじゃない。私も若い頃、何もないところから独学で建築を学び、いくつもの現場で汗を流した。あの時、「もう駄目だ」と思ったことが何度あったか。しかし、それでも国民の飯の種を心配するのが政治家の仕事だ!と自分に言い聞かせ、泥臭く、ひたすら前に進んだもんだ。
一歩ずつでも良い、ただ止まらないこと。これが、どんな困難も乗り越えるための秘訣だと、私は身をもって知っている。政治の世界も同じだ。様々な意見がぶつかり合う中で、合意を形成し、政策を決断と実行に移すには、途方もない時間と労力がかかる。だが、そこで立ち止まってしまえば、何も生まれない。希望を失わず、人々に向き合い、粘り強く続けることが、結局は道を開くんだ。
だから、皆さんも、もし今、目の前の壁にぶつかって苦しんでいるなら、この東アフリカの先人たちの言葉を思い出してほしい。焦らず、しかし着実に。その一歩一歩が、必ずや未来へと繋がる道となるだろう。さあ、今日も一歩、踏み出してみようじゃないか!
引用元:アフリカのことわざ / スワヒリ語の伝承
