- サルバドール・ダリ(スペイン、1904-1989)
La pasión sin inteligencia es un fuego que se quema a sí mismo.
あらまぁ、いやだわぁ。今宵のテーマは「情熱」ですって? しかも、スペインが生んだ稀代の奇才、サルバドール・ダリの言葉だなんて、なんだか胸騒ぎがするわね。
ダリはね、あのとてつもないひげと、絵画だけでなく映画や彫刻、家具デザインまで手掛けた、まさに情熱の塊のような人だったわ。スペインの灼熱の太陽が育んだかのような、彼のシュルレアリスム作品は、私たちの常識をひっくり返すような強烈なインパクトを放っていたものよ。でも、彼の言葉は「知性なき情熱は自らを焼く」と、意外にも冷静さを説いている。これが、ただ感情に任せるだけではない、計算され尽くした彼の「情熱」の真髄なのかしらね。
かの地、スペインでは、闘牛士が命を懸けて牛と対峙する姿や、フラメンコの激しい舞踏に象徴されるように、情熱は人生そのものとして深く根付いている。しかし、ダリが言うように、ただ燃え盛るだけでは、時に身を滅ぼしてしまうこともある。彼の絵画も、一見無秩序に見えて、じつは緻密な構成と哲学に裏打ちされていたのよ。そのバランスこそが、彼の作品を不朽のものにしたのでしょうね。
私たち日本人だって、内に秘めた情熱は持ち合わせているはず。でも、それを表に出すことをためらったり、あるいは空回りして疲弊してしまったり…現代を生きる私たちには、この「知性」という名の手綱が、ますます必要になっているのかもしれないわ。情熱を原動力にしつつも、冷静な目で目標を見据え、戦略的に歩を進めること。これこそが、現代の私たちが学ぶべき「情熱との向き合い方」ではないかしら。
まったく、困ったものだわね。情熱だけでは駄目だなんて、昔の私に聞かせたら、きっと怒り出すことでしょう。でも、この言葉は私たちに、ただ燃え上がるだけでなく、いかに美しく、そして持続的に輝くかを教えてくれる、深いメッセージだと思わない?
引用元:サルバドール・ダリ / 発言集より
