- アルベール・カミュ (フランス、1913-1960)
Au milieu de l’hiver, j’ai découvert en moi un invincible été.
ホーホホホホ… 世の中には、困難の只中でこそ、己の真価を知る人間がいるものですな。さてさて、今回の名言は、フランスの哲学者、アルベール・カミュの言葉。「冬の真っ只中に、私は自分の中に無敵の夏があることを知った」。何とも含蓄のある言葉ではありませんか (-_-)
カミュが生きた時代は、第二次世界大戦の真っただ中。故郷アルジェリアの太陽の恵みを知る彼にとって、ナチス・ドイツ占領下のパリの冬は、まさに肉体的にも精神的にも凍てつくような絶望を意味したことでしょう。食料不足、寒さ、そして不条理な暴力と死が蔓延する暗黒の時代… そんな極限状況で、彼は人間の尊厳と、内なる不屈の精神を発見したのです。この「無敵の夏」とは、決して外的な暖かさや楽観主義を指すのではありません。むしろ、どんなに冷酷な現実が目の前にあっても、人間が失わない理性、自由、そして連帯への希望を示しているのです。
この言葉は、遠い異国の哲学者の話だと聞き流すには惜しい。我々日本人もまた、古くから「七転び八起き」や「臥薪嘗胆」といった精神を尊んできました。現代社会は、戦争のような直接的な冬ではないかもしれませんが、未来への漠然とした不安、人間関係の複雑さ、予期せぬ困難といった、心の冬を抱える方も少なくないはずです。そんな時、外の嵐に身を震わせるだけでなく、自身の内側に秘められた、決して消えることのない「無敵の夏」を探し出すことができるかどうか…。それが、今のあなたに求められている「挑戦」かもしれませんな。
さあ、あなたの中の「無敵の夏」は、今、どれほどの輝きを放っていますか? ホーホホホホ… 見つけられないとでもおっしゃるのですか? それは、あなた次第ですぞ (^^♪
引用元:アルベール・カミュ / 『帰郷』 (L’Été)
