世話焼きなExcelの話

あまりExcelについて詳しくない人が
既に作成された表にデータ入力を入力する際に誤入力をすると
内容によっては,その後正しく入力してもその通り表示されない場合があります。

これは日付などの特定の入力をすると
データのタイプを自動認識してセルの属性が変わる挙動です。

Excelに慣れている人ならば
[表示形式]ボックスなどですぐさま修正するのですが
それが分からなければ不思議で仕方ないと思います。

こちらは
メルボルンにあるベイカーIDI心臓・糖尿病研究所のマーク・ジーマン氏らが
発表した論文で行われたものですが
このExcelの世話焼き動作が仇となり,遺伝子名エラーが起こっているとの事です。

ジーマン氏らは発表済みの学術論文3597件を調査。その結果、704件でExcelによる「遺伝子名エラー」が発生していることを発見しました。具体的な例としては、「SEPT2(Septin 2)」という遺伝子があるのですが、Excelはこの「SEPT」を「September(9月)」だと解釈し、「9月2日」と日付に自動変換してしまいます。家計簿をつけるときのように、日付や通貨をいくつも入力するときには非常に助かる機能ですが、それがあだになってしまっているというわけです。
この問題が最初に提起されたのは2004年で、そこから5年にわたり、年15%という勢いで増加したとのこと。Excelが遺伝子研究の誤りのもとになっていると研究者が指摘

この手のミスって潜在的にはもっとたくさんあるのかもですね sweat

情報源:
Excelが遺伝子研究の誤りのもとになっていると研究者が指摘– GIGAZINE